釣り場でのストレスを究極まで軽減する理想のハリケースを自作しましたので、その制作方法まで詳しく紹介させていただきます
記事の最後に数年前に作った製作過程の動画を貼ってます
今回の記事と少々異なる部分もありますが参考までにご覧ください
爆速でハリを取り出す究極のハリケース
先に完成品を見せておきます
なんだこれ?って感じでしょ?ハリの数も少ないし使えんの?
確かにあらかじめハリを並べる必要はあるのですが、現場で使うととにかく爆速でハリが取り出せるのです
その一部始終を15秒の動画に収めてますのでご覧ください
なぜ爆速でハリを取り出せるのか?
一般的なハリケースは口が8個程度あり、ものによってはマグネットもついてますね。
そしてどのハリケースも共通して言える事はハリを指でつまんで取り出さなくてはいけないって事。当たり前ですがそれが意外とネックでして、フタを開けてハリを取り出す時に他のハリが引っかかってポロっと落ちたりって事も多いでしょうし、寒い時期などうまくハリが取り出せないなんてことは皆さん経験あると思います。
ですがこの爆速ハリケースならハリをスライドさせて取り出すので指でつまみ取る必要がないのです。(動画参照)
上記画像のケースは前回の記事で紹介した100円程度のケースですが、釣りを始める頃には今回紹介する爆速ハリケース(勝手に命名)にその日使うであろうハリをいくつか入れ替えて使ってます。
だいたいの場合、その日の状況や釣れるターゲットのサイズ感などから使うハリは数種類に限られますので爆速ハリケースの容量もそこまでは必要ないと思ってます
使うハリを爆速ハリケースに移し替えておき、足らなくなったら補充って形をとるだけでストレスのない釣りを展開でき、時間を短縮することで地合いも逃さずスムーズな釣りをすることができます
もちろんトーナメントなどの大会シーンなら大活躍してくれることでしょう
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爆速ハリケースの作り方
前置きが長くなりましたが爆速ハリケースの魅力は動画を見ていただくのが一番早いと思います。ちなみにコストはかかります!ゴメンナサイ
模型などを趣味にされてる方なら材料はそれなりに揃ってるかもですが、コストよりも使い勝手を追求するとやはりそれには替えがたいものがあります
動画をご覧になってこれは使いたい!って熱心な方は是非チャレンジしてみてください
それでは順を追って進めていきましょう
プラ板0.3mmをカット
サイズはご自身の使い勝手に応じて変更してください
ここでは60×81mmを2枚63×81mmを2枚作りました
プラ板の厚みは0.3mmこれはいくつか作ってきた中で最良の厚みですのでここは守ってくださいね
フタの部分の厚みを調整してるため開閉するときにバネの役割をしてスムーズに開きます。その部分は動画を参照いただくとわかりやすいかと思います
プラ角棒1.5mmをカット
1.5×1.5mmのプラ角棒を60mmでカットしました。
これを8本作ります。
マグネットをカット
マグネットは粘着付きで目盛りが付いているものが楽で良いですよ
1マス5mmでしたのでこれを10mm×60mmでカットします
7つ作りました
端から貼り付けていく
端から順番にプラモデル用の接着剤で貼り付けていきましょう。後に解説してますが接着剤は(流し込みタイプ)を使用してください
カットした棒やマグネットは完璧にサイズが合ってるわけじゃないので上下をキレイに揃える必要はまだありません(後で切ればいい)
端の棒から隙間なくピッチリ貼り付ける事に集中してください
ここでは7つのエリアを作ったので棒が8本マグネットが7つとなってます
先ほど気にするなと言っていたはみ出し部分ですがここでカットしておきましょう
見栄えももちろんですがこの後これが重要なポイントとなります
これで土台部分が完成しました
クリアファイルをカット
つなぎ目の可動部分を作るのに最適なのがクリアファイル
最近ではイベント会場などどこでももらうので余ってたりしません?それをスクラップにしました。別に字が書かれていても大丈夫です。このクリアファイルが割と丈夫なので流用します
ここのサイズは適当で良いのですが横幅は土台部分より小さくカットしてください
ここからは重要な作業となりますので慎重に行いましょう
まず中央付近で折り目を付けます。定規をあててまっすぐ丁寧に
この折り目が曲がっているとうまく可動しません。
そして次をもっと慎重に2mm先にもうひとつ折り目を作ります
見えにくいですが下にもうひとつ定規が見えますね。上下2mmきっちり合わせてください
この2本目の折り目も定規をあててますがもうひとつの定規を使って下からゆっくり持ち上げて折り目を作ります
わかりますかね?光の加減でわかりにくいかもしれませんがとにかく平行に折る事が重要ってことです
裏表に両面テープ計4箇所貼り付けます
プラ用接着剤ではクリアファイルの素材が貼れないのでテープを使いました
最後にもう一度折り目を付けていきます
爪先などでしっかりつけておきましょう。自分はプライヤーでガッチリ折り目つけてます。クリアファイルは伸びるので切れたりすることはありません
可動部分を取り付け
先ほど作ったクリアファイルをテープで土台の下にまっすぐ貼ります
そして初めに作ったもう1枚のプラ板60×81を上から貼り、裏側の完成です
形が見えてきましたね。もう少しです
フタの製作
フタ用には初めに作った63mmのプラ板を使います
マグネット部分の上につなぎ目側の端をピッタリ合わせて置きます
その上から可動部分のクリアファイルを倒してきて両面テープで貼ると位置がずれずに貼り合わせる事ができますよ
これも土台部分と同じように上からもう1枚のプラ板を貼り合わせてフタの完成です
このままではパカパカするので留め具をつくります
留め具の製作
少し高さが欲しかったので初めにカットした0.3mmプラ板の端切れを3mm×60でカットしてフタ側に貼りました。土台からはみ出てる部分に貼ってください
そしてこの上に3角棒を貼ります
画像では5mmとなってますが使用するのは3mmのプラ三角棒です
これを横幅の60mmでカットして先ほどの端切れ上に貼ります
画像わかりにくいですかね。フタが閉まる位置に貼ってください
このままではロックされなくてパカパカのままなので細いプラ棒を貼ってひっかかりを作ります
0.22×0.22ってのがありましたのでそれを使いましたがプラ板の端切れで良いですよ
これ見えますか?三角棒の先に細い棒が付いてます
これでロックするのです
三角の先がカギ状になってるの見えます?これが引っかかってロックするのです
この部分は後に外れると面倒なので流し込みタイプの接着剤でガッチリ接着しておきましょう
この後数時間置いて完全に接着されてから次の作業に入ります
このままではまだ引っかかってもスムーズに開閉できません
ヤスリで調整します
カギの部分と土台の方もヤスリで丸くします
開閉を繰り返してスムーズになるまでヤスリで調整します
最後の仕上げ
仕上げに入ります。ヤスリで擦った部分をもっと滑らかにするため、接着剤を塗ります
普通の接着剤じゃなく、(流し込みタイプ)ってのを使います。普通の接着剤は樹脂系なので接着剤自体が固まってくっつけるのですが、この流し込みタイプはプラ材を溶かして溶接する感じでくっつけます。その性質を利用して端に塗るとザラザラした部分が溶けて滑らかになります。
ポケットに入れた時に取り出しやすいようすべての角も丸く修正して完成です
まとめ
いかがでしたか?面倒でしょう笑
説明見てるだけじゃ面倒だし難しそうに見えますが実際作るとそうでもなかったりします。まあこれも趣味の世界ですから好きな人はどうぞって感じです
でもこれだけ手間をかけただけの使い勝手はありますよ!
動画を見ていただくと一目瞭然かと思います。15秒で終わるのでサクっとご覧ください
製作過程の動画はコチラ
かなり古い動画のため今回の記事とは異なります。参考までに合わせてどうぞ